さむのはてぶろ

テレビの感想とか書くやつ

2018/07/07 #ニューレッスン

見たテレビ

2018/06/30OA。

大久保佳代子、ジュディ・オング「魅せられて」の衣装を泣きそうな顔で触る - お笑いナタリー

下ネタ多めでジュディ・オングさんが都度引いてらっしゃったのと、博多大吉さんがぱいぱいでか美さんを落としてからフォローする姿が印象的でした。大吉さんは本当にテレビの方ですね。

 

その他

昨日になりますが、ジョンソン&ジャクソンさんの「ニューレッスン」を観てまいりました。会場はABCホール

「ニューレッスン」開幕、大倉孝二「本当にどうでもいい芝居が出来上がりました」 - ステージナタリー

ジョンソン&ジャクソン『ニューレッスン』大倉孝二×いとうせいこうインタビュー!「肚から込みあがる痙攣のような笑いを求めて」 | エンタステージ

こう言うのも良くないんでしょうけど、今まで取ったチケットの中では一番高かったですね。ただその分期待も大きくて、なるべく自分の中でハードルを下げて行くことが多いんですけど、これだけはすごい高ぶってしまって。そんな中で史上最大級の大雨が関西を襲ってきて、やっぱり何か起こるのだなーと思い、ハラハラしながら時が過ぎゆくのを待ち、結局観劇することができまして。運が良かったです。客席も7割ぐらいの埋まり方で、制作側からすると色々残念なんでしょうが…。

肝心の感想ですが、面白かった。本当に観れてよかった。ナタリーさん記事の大倉孝二さんの言葉にある「本当にどうでもいい芝居」には嘘偽りがなく。災害級の大雨の中でこんな内容のない・どうでもいい芝居を観ていいのかなと自問自答をしながら公演中の2時間弱を過ごしました。しかし迷いながらも幸せな時間であることには違いなく。

ジョンソン&ジャクソンさんもそうなんですが、今回のキャストの皆さん全員のお芝居というものも観たことがなく。大倉さんやいとうせいこうさんはバラエティにお出になってる姿がある程度で、他のお三方に至ってはこの舞台ではじめましてだったのかな。いやでも皆さん素晴らしかった。

公演が終わった後に上記2つのリンクの後者の記事を観たんですね。そのどれもが納得できる発言なんですが、特筆すべきようなものを引用します。

いとう:(略)ジョンソン&ジャクソンは、本来的に論理矛盾が甚だしい台本を俳優の演技だけで成立させている。だからおもしろいんだと思うんですよね。(略)つまり俳優が相当な手練れじゃないとこの劇は成立しないんです。その点がさらにくだらなくって。そんなテクニックあるのに、なんでこんな無用なことをやってるんだろうって。(略)「こういう笑わせ方もあるんだ」って、コント師も影響を受けるような作品だと思いますよ。だから、コメディやコントにおいても教則本になるくらいの作品になればいいなって思っています。

大倉:基本的なベースは「大真面目に何を言ってんだ」っていうことだと思うんです。

いとう:みんな腹に一物を抱えて現れるから、だらっと見れてしまう場面がない。見終えたら、何にも心に残らないけどなんか大変だったなとは思っていただけるかと。このラーメン屋は具が多かったなあ、味は覚えてないけど、みたいな(笑)

大倉:目指す方向というほどのことは意識していないのですが、あんまり笑いやすい笑いはもういいかなって思っています。それはお客さんを突き放すという意味ではなくて。(略)稽古場で自分の出番じゃないシーンを見ていて、「なんじゃこりゃ、こんなものは見たことない」って純粋に楽しんでしまって。

いとう:もともとジョンソン&ジャクソンのポーカーフェイスな笑いは僕の好きな笑いだから、自分もその中にいられるのは楽しいわけですよね。(略)喉から上で笑う笑いはいらないってことなのかなって思うんです。それよりもお客さんがブーって吹き出しちゃうような、牛乳を口に含んでおいて吹き出しちゃうような“肚から込み上がる痙攣のような笑い”を求めているんだと思うんです。

特筆すべきって言ったのに引用が多かったですね。ストーリーはあるけど、意味がない。でも一応はそれに乗っかってやってるから混乱はしない。みんなが大真面目にきらびやかなショーをやってるのに、くだらないし何も残らない。でも、あー楽しかったっていう印象は残る。先日のブラボーカンパニーさんのお芝居もそうでしたけど、関西でもこういうおしゃれで楽しい非日常が多く観られればいいなって思います。

吉本新喜劇藤井隆さんがいらした頃を思い出しますね。この方だけ何か大阪の感じではなかった。どこかハイカラな空気があって。その藤井さんが今回の舞台に共鳴されてて、もうちょっとクドい感じのお芝居の時は是非藤井さんにも出てほしいです。

 

こちらの勉強不足でブルー&スカイさんという存在も初めて知ったのですが、公演中は良い味を出されてて。そしたら脚本・演出もご担当されているっていうから驚きますよね。まあ更に驚くのは、その後にエンタステージさんの記事を読んだもんだから、イメージが狂っちゃって。あっ、みんなからは割と偉く見られてないんだなっていう。特に大倉さんの下の発言とか。その関係性も面白くて。

いとう:大倉くんが書いた場面もあるんでしょ?

大倉:ええ。本当はあまり書きたくないんですけど、ブルー&スカイと脚本の話をしていると、場面によっては「これも俺が書くの?」みたいな空気感を彼は出すんですよ、脚本家なのに(笑)。だから、まあ「じゃあこのあたり俺が考えるよ」って僕が書いたりもして。

ブルー&スカイさんがキャストに名を連ねてるんですけど、こちらは名前しか知らないもんだから、ブルー&スカイさんっぽい人が舞台上にいないんですよね。どうしても消去法になっちゃって。でもうだうだ言いながらブルー&スカイさんのお書きになるお芝居はまた観たいなって思いました。

いとうせいこうさんも素晴らしかったですね。こちらもまた勉強不足でこんなにお芝居が上手いのかと。舞台の空気感が概ねそこから出てる感じ。いとうさんってテレビで前によく見てたからその印象しかなかったんだけど、その番組って何だっけ?って終演後のお手洗いで考えて、よくよく思い出したらホントのトコロとスペシャ梁山泊でした。どっちも20年前!

一番好きだったのは、2シーン目の、いとうせいこうさんと池谷のぶえさんのシーンですね。1シーン目の大倉さん・ブルー&スカイさん・池谷さんのシーンはまだ「変なことをやっている」っていう印象だったのですが、2シーン目では「本当にこのお芝居は意味がないことを言っている」っていうのを完全に確信してゲラゲラ笑い始めましたね。ああいう堰を切ったようにこちらの感情が変わる瞬間ってのは何回経験しても素晴らしいものです。そこの満足感に時間とお金を投資しているようなものでしょうか。