さむのはてぶろ

テレビの感想とか書くやつ

2018/07/15 #代役

見たテレビ

特になし。

 

その他

中野劇団さんの「代役」を観てまいりました。本日のマチネ公演分ですね。中野劇団さん・in→dependent theatreの両方共が初体験でした。

母親は人工知能、中野劇団5年ぶりの新作長編コメディ「代役」 - ステージナタリー

いやもう本当に素晴らしかった。戯曲の素晴らしさ・舞台を作る方々の素晴らしさ・そしてチケット値段のどれを取っても。ベタに言えば笑いの中にホロッと涙もあって。テーマとかチラシのイメージを見てるとどんなぶっ飛んだお芝居なんだろう?って思うんですけど、違いましたね。

ちょっと軽くネタバレになる点もあるかもしれませんが、感想としてご容赦ください。

ナタリーさんの記事にある通り、引用しますが「母親が人工知能であることを隠そうとする家族の姿を描いたシチュエーションコメディ」なんですよね。この「隠す」っていうのがミソで。進めば進むほど人狼を見てるみたいになってくるんですよね。感覚が乃木坂46人狼やってるのを見てるのと全く同じになってきて。でも分かりやすい。何故ならこっちは舞台だから脚本がある。誰が何を知っているかが当然だけど判ってるから、その答え合わせをするシーンが途中に挟まれてて、これは分かりやすいなと。この戯曲の妙だなって感心しました。賞をお獲りになってるだけありますね。あとは人工知能が思ったよりメインではない所も凄いと思えた点ですね。人工知能に振り回される「家族」を描いた物語にちゃんとなってて。途中静かになったなと思えば、後半には人工知能のおしゃべりが泣かせてくれたり。

そういう意味では、伏線の張り方もえげつかなかったですね。あえて他の劇団に例えるならシベリア少女鉄道さんみたいな感じ。最初に伏線を撒くだけ撒いて、後半に怒涛のように笑いとともに回収していくスタイル。ただシベ少さんはハライチさんの漫才のように「関係なくなっちゃった!」ってなっちゃって、それはそれでよいんですけど、中野劇団さんは違いましたね。伏線を緻密に笑わせながら回収しながら最後に泣かせて大団円になって。最後にはスッキリしか残らない。賞をお獲りになってるだけありますね(2回目)。戯曲が凄すぎて途中笑いを飛び越えて「マジか」っていう表情に何回かなってしまいました。とある事柄が前半と後半とで全く違う結果になったりとか。物語の核心というか一番心を打たれるポイントなんで書けないんですけど、そういうポイントがあって(→物販されてた戯曲の29-30ページ目…実は戯曲を買ってるという)。「おおっ、マジか」っていう。

あとは、役者さんについて。みなさん素晴らしくて。そうじゃないとこの緻密なお芝居は出来ひんよな~と。敢えて書くなら零役の土肥希理子さんが泣かせてくれましたね。周りからちらちらすすり泣きが聞こえてきましたし。個人的には声が好きで、ちょっと活発な西野七瀬さんみたいな感じ。浦添役の青木道弘さんも良かったです。あのパワープレイな感じは好きです。舞台に近い場所で見てたので、朋彦役の河口仁さんが小刻みに震える演技も伝わりました。琴音役のほっぺふき子さんのポンコツな演技とかも良かった。

 

最後はまたスタッフさんや演者さんに挨拶もできず、感想もこのような形で書いてしまいましたが、存分にハマってしまいましたのでまた必ず観劇しに行きたいです。今度はもうちょっと涼しい時に…。