さむのはてぶろ

テレビの感想とか書くやつ

2018/09/24 #こいつ実は (街裏ぴんく 第5回漫談独演会)

大阪道頓堀はZAZA HOUSEにて、街裏ぴんくさんの第5回漫談独演会「こいつ実は」大阪公演を観てまいりました。

街裏ぴんく、「漫談でここまでやれんのか」と衝撃与えたい(コメントあり) - お笑いナタリー

とんでもなかったですね。大爆笑。2,500円(前売)でここまで笑えていいの?ってなるぐらい。「ここまでやれんのか」が指す所の一つでしょうね。

構成は「漫談が12本、コント1本、オープニングVTR・エンディングVTR、エンディングトーク」というシンプルなものでした。なので漫談を思う存分楽しめる。何なら後半は笑い疲れて困るぐらい。それでも会場は最後までドッカンドッカン湧いてました。

ネタバレしないように感想を述べていきます。どこかでおやりになるネタもあるでしょうしね。

ナタリーさん記事にある御本人コメントから拝借します。

あらゆるお笑いの中でもトップクラスに現実逃避できる公演に違いありません。何より僕自身が体丸ごと漫談の中に逃げ込んでいるのです。逃げに来て下さい。

ぴんくさんの漫談がそもそも現実逃避とかSFに近いものがありますが、単独ライブになると余計にその恐ろしさが分かりますね。手を変え品を変え現実逃避をさせてくるだけに。テイストは同じ、でも切り口がどのネタも全然違うから、最後まで楽しい。全国ネットの賞レースで1本目と2本目のネタの出来にばらつきがあるとかよく言われますが、ぴんくさんはそんなことがないんだろうなと思いますよね。

ぴんくさんのコメント引用をもう一つ。

あとは「漫談でここまでやれんのか」とゆう衝撃を与えたいです。

このキーワードの一つが「演劇」なんだと感じるんです。軽々しく演劇という言葉を出すべきではないというのは解っていますが、演劇なんですよね。何がって、ぴんくさんが演じる時の熱量もそうなんですけど、一番は「漫談のストーリー」がもうそれなんですよね。一本目のネタからそれをすごく感じちゃって。あの一本目のネタが終わって、「あっ、これは普通の漫談ライブとは違うな」と思うわけです。言い過ぎかもしれませんが、この芸術性の高さはバカリズムさんと通ずるものがあるかもしれない。だとしたら、興奮せざるを得ないですよね。そりゃずっと笑っちゃいますよね。

一本目から好きなネタが並んでましたけど、個人的に一番凄まじかったのは恋愛講座のネタですね。ぴんくさんのネタって「ワクワクさせといて、クライマックスで順当に爆発」みたいなパターンが多いんですけど、それをまだ突き抜けてたのがこのネタでしたね。このネタの芸術性は本当に凄い。これが4分にまとめられるのであればR-1優勝確実っていうぐらい。

 

街裏ぴんくさんという存在を知ったのが、一年前にOAされた「冗談手帖」(BSフジ)でした。その回の実験ネタのテーマが「怒り」。ぴんくさん御本人は東京で「怒り」をやると怖くなるから遠ざけておられたようですが、結果はMCの鈴木おさむさんが大絶賛するほど。私もOAを見返しては何度も笑い、結局今回の独演会に足を運ぶことにもつながっていたりします。

だからどうしても「怒り」というキーワードは、個人的にはぴんくさんとは切っても切れない関係に見えてしまうんですよね。そこで今回の独演会だったのですが、凄まじいほど怒り狂ってらっしゃいましたね。こちらからすると満喫でしたよね。これがまた、ぴんくさんの描く怒りというのは、ぴんくさんの正義の表現の一つに見えるんです。いざこざは平穏に解決できるのが一番なのは勿論。ただお笑いならいいですよね。怒りのエンジンが正義なだけに、どこか気持ちよく見えてしまう。怒り狂って途中でプッツン死しはるんちゃうかなってハラハラする面もありますが笑、ぴんくさんが「怒り」を多様してくださっていて個人的には嬉しかったです。

 

という訳で、非常に面白かったですね。こちらもまた冗談手帖でありましたが、おさむさんからの単独ライブをどんどんやりなさいという言いつけをお守りになっているせいか、次は冬に東京のみでライブがあるんですね。 

毎回大阪公演も…とは言わないので、半年か一年に一回はやっていただきたいですね。普通にHEP HALLとかABCホールも満員になるんちゃうかな。次回の大阪公演も楽しみにしています。