さむのはてぶろ

テレビの感想とか書くやつ

2018/10/07 #お前とお前は帰ってよし (The Stone Age ヘンドリックス)

大阪千日前はTORII HALLにて、The Stone AgeさんのThe Stone Age ヘンドリックス第9回公演「お前とお前は帰ってよし」を観てまいりました。10/7 17時の回です。

The Stone Ageが親子について問う夏の物語「お前とお前は帰ってよし」 - ステージナタリー

こちらも初めての劇団さんでした。存じ上げていたのは客演の西原希蓉美さんだけですね。それでも西原さんのお芝居も2回目なのでほぼ知らない状態でした。

あらすじはナタリーさん記事に譲るとして、個人的には芸術点を特に高く付けたいという印象でした。パンフレットの文章を引用すると『「親子とは何か?」を問う、近くて遠い、蒸し暑いある夏の愛と笑いの物語』とあるんですね。私は笑いを重視するので今回お伺いしたんですが、まあまあ、笑いってツールですよね。過程にたまたま面白いところがあったっていうだけの。最初のうちはそれを楽しむしかなくて。でもでも後ろでは親子や愛とかいう人間模様が五月雨に描かれていて。でまあ、どこかの段階でそれが爆発しちゃって。気付くと今までに色々起こっていたことがボディブローのように効いていたことが分かる。ただ「伏線」という分かりやすい言葉を使うのはまた違う感じがします。2時間弱全体を観て初めて「なるほど」って思える、そんな作品だっと私は感じました。

そして、その、爆発する箇所の、爆発の威力が凄まじいんですよね。尺にして5分もないのかな。でも、涙が止まりませんでした。その爆発現場に居合わせる一人が西原希蓉美さんなんですが、本当に良いお芝居。やられましたね。結局全ては優子(西原さん)に通じてて。その全てが通じた時に、手放しで良かったとは言い切れないんですけど、その場に居合わせた全員の言動を考えたりしてると涙がボロボロと。敢えてまた別の見方をすると、戯曲の文言だけ見る限りは涙は出ないんでしょうけどね。だから分かりにくさも少しあったりするのだと思います。

 

気になった役者さんのピックアップ。

荒木優子役、西原希蓉美さん。素晴らしかった。静と動があって、9割以上は静なのかな。でも泣けたのは動の部分なのも確か。この割合で「緩急」という言葉が適切なのかは分かんないけど、とにかく素晴らしかった。前回は彗星マジックさんのハイドヒーローでお見かけして、そこではかなり朗らかな役で、今回はそのギャップのせいでなお素敵に見えたのかな。

矢野顕子役、武田操美さん。こてこての関西のおばちゃん役。温かみがあって好きですね。

佐藤征史役、上田裕之さん。舞台を壊さない程度のコメディ班。もっと観てみたい役者さんでした。

岸田繁役、中井正樹さん。舞台を潰しにかかる方のコメディ班。詳細はネタバレなので控えますが、今ブレイク中のあの吉本芸人さんを彷彿とさせるクレイジーさがありました。そして観劇前にこのツイートを見てただけに、ご登場時に吹き出しそうになりましたよね。

 

せっかくなので前説とアフターイベントにも触れておきます。

前説は、当作品の作・演出であるアサダタイキさんがご担当でした…が、とんでもなかったですね。「オマージュ」という言葉を使おうかとも思いましたが、実際は下品なほどのパクリだったので悩んでいます。手前味噌ながら自分のツイートより引用。

ご本人はほんのりスベってますが、こちらの煮込みハンバーグ師匠もあらびき団レベルだったことは間違いないです。

 

そしてアフターイベントも凄まじくて。こちらもオマージュなんでしょうが、内容が「クイズ坂本顕に聞きました」という、往年の名番組「クイズ100人に聞きました」をほぼ完コピでやってらっしゃいました。BGMやSEもTBSから借りてないのなら怒られるレベルで完コピ。ルールも完コピ、「あるある!!」のコールも完コピ、トラベルチャンスでさえも完コピ。こちらもまた手前のツイートから。

この番組のルールとして回答を出すためにチーム内全員で相談できる機会が結構あるんですが、片方のチームに坂本顕さんが混じってるんですよね。混じんないと各チームの人数が合わないからなんでしょうけど、これが本当に可笑しくて。またそれでご本人が誤答をお出しになってて。ただただカオスでした。あと可笑しい点と言えば、大人たちが満足したいがために、本編が終わったアフターイベントなのに芳賀ちひろさんなんかルールを憶えさせられたんでしょうね。そんなこんなを考えてて、私はずっと笑ってました。これが始まるまでボロボロ泣いてたのにね。本当に楽しかった。

 

笑いあり、笑いあり、涙あり、笑いありで、非常に充実した観劇となりました。近頃はちょっと私が泣きすぎてるのかもしれませんが…。

また次回があれば。ありがとうございました。