さむのはてぶろ

テレビの感想とか書くやつ

2018/10/28(2) 優しい犯罪者 (テノヒラサイズ)

大阪梅田はHEP HALLにて、テノヒラサイズさんの「優しい犯罪者」を観てまいりました。訪れたのは10/28 16時開演の千穐楽でした。

“最期の脱獄計画”の行方は?テノヒラサイズ10周年記念公演「優しい犯罪者」 - ステージナタリー

 

観劇した一番の理由はストーリーが面白そうだったからですが、先月に松木さんとあだちさんがそれぞれご出演された舞台を観劇したのもまた決め手の一つとなりました(子の掌に月、STYLISH FLOWERS)。私の勉強不足でテノヒラサイズさん自体は初めましてでした。

本編の感想としては、正直なところ客席内の周囲で集中力が削がれるようなことが多々起こったので入り込みすぎて泣くとかはなかったのですが、それでも最初から最後までずっと楽しめる良い内容だったことは十分に伝わりました。キャラクター、仕掛け、物語のシリアスなシーン、最後の大団円。ここまで色んな要素で楽しめる舞台って本当に少ない気がしますよね。さすが10周年。

仕掛けは、ドローン操縦だったり横を向かされたり。途中の脱走のシーンで仕掛けが多発してました。脱走って、脱走中にトラブルがあるから物語になるんでしょうけど、脱走ってドタバタするものなのに細かい人間ドラマが描かれてもしっくり来ないんじゃないでしょうか。だから脱走の中に混ざってるのはすごく良かったんじゃないかなと思いました。構成の妙と言うんでしょうか。

シリアスなシーンもありましたね。どんでん返しと言うには大袈裟でしょうけど、割と頭を使わされて。ポップなシーンとメリハリが付いてて良かったです。今更ですが、主人公が、優しいんですよね。悪と対するのって正義が普通ですけど、悪と優しさの組合せって結構唆られましたよね。自分が轢いた被害者が実は生きていたのが判った時に、ヤサシが生きてて良かったと言ってのけるシーンは、優しさを目の当たりにしただけなのに衝撃が走りました。ほんと、諸々もう一回観たい…。

 

演者さんについて。

あだち理絵子さん。「こちロマ」以来、その時はバリバリの関西弁の役をおやりになっていたイメージが強いせいか、今回標準語をお使いになっていて違和感を憶えました。ただどっちも素敵でしたけどね!

井之上チャルさん。主人公。優しい人。劇団HPを見ると「ゴリラ」って書かれてて驚きました。優しいゴリラ。全然ゴリラ感なかったっすけどね。

川添公二さん。薬屋さん。Twitterでお名前はよく拝見してて、今回お目にかかれて良かったです。

木内義一さん。渋い声の悪役の人。一番汗を掻いてらして最後の方は髪型も何もなかったですね。昼間のマウスさんの公演の面会で、森崎さんとお話させていただいた時に、テノヒラサイズさんの公演を後で観に行くとお伝えした際に木内君が誕生日でどうのこうのと教えてくださって、初対面にも関わらずハッピーバースデーをお伝えすることができました。そして「何故森崎さんが誕生日を知っているのか?」と驚いてらっしゃいました。45歳であれほど暴れ回ってらっしゃったのは感心します。

田所草子さん。頭が良くて、車に惹かれる人。綱を遊びなく一直線に下っていったのは相当驚きました。あれはあれで面白かったです。

松木賢三さん。「正しい食卓」以来で、当時は全体的に静かな会話劇だったので、今回の弾けっぷりには大変驚きました。ネクタイが終始縦に曲がっていたことも気になりつつ…。

湯浅崇さん。一番おいしい役。しかもご自身で作・演出されていたとは。役得ですね。見事にコメディ感が出てて素晴らしかったです。

 

10周年でおめでたくて楽しい公演の中、個人的には何となく存じ上げていた方々を色々知ることができた良い機会にもなって良かったです。これからしばらくはみなさんを客演でお見かけすることが多くなるでしょうし、次回の本公演情報と合わせてチェックしていきたいと思います。改めておめでとうございました。そしてありがとうございました。