さむのはてぶろ

テレビの感想とか書くやつ

2018/11/24 INDEPENDENT:18

大阪恵美須町はin→dependent theatre 2ndにて「INDEPENDENT:18」を観てまいりました。24日の1日通し券で。

INDEPENDENT:18

 

本格的に観劇を始めたのは今年からではありますが、その今年一番お世話になっているであろう劇場で開かれる大イベントが面白くないはずない。その単純な考えだけで観劇してきました。もちろんINDEPENDENTも初参加。

楽しかったですね。何もかもが。上演される演目も、INDEPENDENTというイベントの空間も。こっちのやってることはいつも通りで、チケット予約して時間になったら劇場に行って椅子に座ってお芝居観て演者さんにご挨拶してアンケートに感想書いて帰るだけなんですけどね。それなのに楽しさはいつも以上。

それだけイベントが洗練されてるんでしょうね。シンプルに、盛り上がることしかやってない。DJもVJも、そしてお芝居も。イベントとして完成形の、一番脂の乗っている時期から参加させていただいて、有り難いやら申し訳ないやら。DJも、14時ブロックの開場~開演に流れていた曲なんかほんと良かったですね。セットリストがマジでほしいぐらい。

 

以下、作品の感想を、上演順に、そしてTwitterに書いた内容と重複しつつ。

24日のみ観劇のため「ミヤコワスレナイ」(t2)だけは観劇が叶いませんでした…。

[t1] 「きみとわたしとクライマックス」
出演:江本真里子×脚本・演出:竜崎だいち(羊とドラコ)

のっけの作品から大泣き。それは一日持つか心配になるほどに。

息子を「きみ」とお呼びになっているのがまた良いですよね。母と子の関係性がメインのストーリーなのに、あえて名前じゃなく漠然とした感じに描いてらっしゃって。近くない距離感を感じ取ってしまって、それがまた泣けるのです。

[c] 「ずんだクエスト」 from 仙台
出演:菊池佳南(青年団 / うさぎストライプ)×脚本・演出:山田百次(ホエイ / 劇団野の上)

 「きみとわたしの~」とはまた別のヤバいやつ。脚本・演出も役者も。

最初、暗転で声が聞こえた時は、声優さんかなって思うぐらいの良い声で「おっ」って思うんですよね。思うっていうか惑わされるっていうか。で、それが明転になって「騙された!」となっちゃうぐらいには、とんでもないものを30分観させられましたね。いやもうほんとに好きでした。

ツッコミどころも満載で。一人舞台だからただただボケっぽい爆弾を撒き散らして走り去っていくので、ボケとツッコミの国に住む者としては歯痒くも嬉しいばかりで。特にヲタ芸を始めた時は「アイドルのお前がやるんかい!」ってなんぼほど言いたかったことか。自分の袖やずんだも踏んづけるし。モヤモヤ。

関西でこのずんださんのフィジカルに匹敵するのは彗星マジックの米山真理さんぐらいなんじゃないでしょうか。

[i] 「パレード」 from 名古屋
出演・脚本・演出:宮谷達也(演劇組織KIMYO)

前演目からの転換が上手く行かなかったのかな? 舞台上にね、ずんだが転がってるんですよね。「パレード」という作品は赤がテーマカラーなのに、いくつかの緑が転がってるんですよね。宮谷さん自身も驚いてらっしゃいましたよね。

元々は女性がやる演目だったようで、そのバージョンも観たい作品かなって思いました。たぶんその方がしっくり来るかも。宮谷さんがおやりになるのはある意味正解なんでしょうけども。デモテープそのままっていう意味で。

[j] 「貝独楽行進曲」
出演:村井友美×演出・脚本:戒田竜治(満月動物園)

最後ですよね。物語もそうですが、プロジェクションマッピング的なものと村井さんの舞の融合が本当に綺麗で、前二組のとんでもないものを見事にクリアして14時ブロックを締めてくださいました。

[h] 「薔薇の手紙」 from 宮崎
出演・演出:濱﨑けい子(二人の会)×脚本:藤井貴里彦

手紙を元にした一人喜劇。最初ぐらいかな、笑いの取り方が、手紙そのものじゃなくて、濱﨑さんの合いの手というか文章の合間に挟まれる独り言なんですよね。確かに手紙の内容は普通で、そこに笑いを入れようとするとそうなるかっていう感心がありましたよね。

あとはアルコールも手伝ってどんどんおかしくなっていく。酒を飲んで茶道におやりになるというのは、今考えたら有り得なくて、もっと笑っておけばよかったなと後悔。

[b] 「コルチカム」
出演:川添公二(テノヒラサイズ)×脚本・演出:野村有志(オパンポン創造社)

野村さんの作品は今回が初めてでした。素敵でしたね。なんというか、スマート。男っぽくてシュッとした作品だったように思いました。

そんな中でパンフレットにある野村さんのコメントを拝見すると、川添さんへの想いが大きくありそうな感じ。だからスマートに見えたのかな。

[a] 「母とおかあさん」  from 東京
出演・脚本・演出:川久保晴(露と枕)

ええおっさんなのに涙を流した作品が二つありまして。一つは前述の通りですが、もう一つはこちらでした。方方で絶賛されているのも納得。

序盤はシステムに乗じてどんどん笑いを取っていく技巧派。しかしどこかでそのシステムをわざと崩壊させるんですよね。繊細に心情を表現する方に移行して、最後もうボロ泣き。

出だしが橋カンさんのハナクソコントを彷彿とさせるものだったのでこれもそれ系か?と頭を過りましたが、全然違いましたね。凄かった。

[e] 「穴」 from 沖縄
出演:ジョーイ大鵞(劇団ビーチロック)×脚本・演出:新井章仁(劇団ビーチロック)

これはもう、爆発的に面白かった。タクシーのくだりに代表される、演劇レベルじゃない爆発力の笑い。2ndが揺れてましたよね。何本も観たい。

19時半ブロックって、この作品以外では是常さん・中川さん・希蓉美さん&ROB CARLTONという関西勢オンリーで、おそらくコメディ・お笑い成分しかないんやろなと思ってたなかで見知らぬこの作品もそっち方面かってのが分かった瞬間、もう今日は笑うだけかと思い楽しくなりましたよね。(勿論泣けるのも好きです)

[d] 「引くな、引くなよ」
出演:是常祐美(シバイシマイ)×脚本:室屋和美(劇作ユニット野菜派)×演出:大沢秋生(ニュートラル)

好きな作品だからこそ、あえて引用と簡単なコメントで済ませてみる。

 『是常さん室屋さん大沢さんは変態』

[f] 「仕事の流儀」
出演・脚本・演出:中川浩六(三等フランソワーズ)

ド直球の創作落語。元々は二人芝居だそうですが、でもこっちの見せ方が合ってた気がするぐらい、ちゃんとした落語。まあ、二人芝居の方は観たことございませんが…。

落語の途中で転換?のトーク的なくだりがありましたよね。一旦落語本編を抜けて解説みたいな時間。それが新鮮でしたよね。その解説ありきの構成になってて必要不可欠になってたから余計に新鮮。

落語本来のサゲも効いてスッキリ終わりましたよね。INDEPENDENT:18というイベントにまた深みを持たせるような作品でした。

[g] 「三代目姐御」
出演:西原希蓉美(Shunshun's / 満月動物園)×脚本・演出:村角太洋(THE ROB CARLTON)×音楽:村角ダイチ(THE ROB CARLTON)

いや、面白かったんですよ。面白かったんですけど、 反則スレスレというか。THE ROB CARLTONがいないけどいるんですよね。ボブ・マーサムさんや村角ダイチさんがいつ出てきてもおかしくない。何なら舞台上に出てきてたんちゃうかな。幽霊なら見えへんし。良く言えば「チームプレー」という言葉が一番似合う一人芝居でした。

内容は「ただただ何をやっとんねん」というやつ。エンディングの歌と映像はその極みでしたね。流石という他ない。セットも謎で、蝶番付きの欄間っぽいやつとかね。よく考えたら有り得ない。キャスター付きの棺は、持ち運びがあら便利。

印象的だったのが、葬儀当日のシーンで、少し長めの口上を一切瞬きせず演じきる希蓉美さんですね。眼力が元々あるのにさらにカッと見開いて迫力しかなく。こちらも何故か目を見開いて応戦しましたよね。勝負にならなかったですが。

 

自分のTwitterの引用だけで済ませようと思ったけども、書き始めたら全然そうはいかなかったですね。やっぱりどの作品も面白かっただけに。

来年も必ず観劇したいと思わせてくれた、そんな素晴らしい一日でした。本当にありがとうございました。